「1を10にする人間」と「0を1にする人間」【17】
世の中には二種類の人間がいる。
ずばり、「1を10にする人間」と「0を1にする人間」。今日はこれについて語る。
「1を10にする人間」(以下、タイプ「A」とする)は、言わば「何かを活かせる人」もとい「要領の良い人」である。
まれに、1を50にも100にもできるとんでもない存在もいるが、当然その人たちもここに含まれる。
世のリア充は大体これに値するように思う。八方美人で敵を作らず、社会に出ても比較的安泰。まさにAに適格だ。
また、不良などもこれに類するであろう。不良はおおよそ勉強しなくてもその気になればそこそこの点数を取ったりするし、悪行から足を洗えば謎の世渡り上手で一躍人気を博す。もっとも、不良の場合はまずマイナスから自然数に戻っていく必要があるのだが…
一方、「0を1にする人間」(以下、タイプ「B」とする)は、言わば「何かを生み出せる人」もとい「創成ができる人」だ。
こちらの人間は正直言って中々見られない。いや、仮にいたとして本人はきっとそれを隠しているだろう。
前者に比べて要領は悪く、数値を1以上に増やすことは中々できない。そして、(いい意味で)常識が欠けている人間が多いように思える。
それゆえ、BはAの人間に比べてフォロワーが少なく、周囲からしばしば馬鹿にされるような屈辱の人生を送る。
しかし、AはBのように、0を1にすることは決してできないと思う。なぜなら常識がありすぎるあまりそれに溺れ、「何かを発見し、創作する力」が失われてしまっているからだ。
一見すれば、多くの人はAでありたいことを強く望むだろう。色んな場面で想像して分かるように、Bは社会を生きにくい存在だ。
それゆえ、自らの持つそれを隠し、Aタイプがはびこるこの現代社会に自分も合わせようとしてしまう。
これを見て、もし自分がBに近いと自覚した人は、どうかそれをぞんざいに扱わないで欲しい。
それはあなた以外の誰も持っていない唯一無二の素晴らしいものである。
ちなみに、わたしもBの人間であると自覚している。言っておくが、この世に何一つプラスを生み出せない人間などいない。
「自分には何も無い」と思っている人間は、単に行動しないだけで自分の本質に気付いていないだけだ。
だからまずは行動しましょう。そして、自分がどちらであるかを自覚しましょう。